タイワンリスの話。

鎌倉周辺の山やお寺の庭先などでよく見かけるこのリスはタイワンリスです。
愛くるしい姿なのですが、住宅の中に巣を作ってしまったり、木々の樹皮を剥がしてしまったり、電線をかじってしまったりすることから、特定外来生物に指定されて餌付けが禁止されています。
鎌倉周辺のリスは、もともと江ノ島植物園(今はないですね。)で飼育されていたものが台風で檻が壊れて逃げ出したものが繁殖したものと言われています。(諸説あります。)
最近あまり見かけない気がしたのですが、生態系を乱すこともあって市による駆除が行われた結果によることも数が減った一因のようです。
基本的には単体で行動する生き物らしいけど、子どものうちは群れて行動することもあるようです。昨日極楽寺へと抜ける峠で見かけたこのリスは2匹で遊んでいたようなので、まだ子どもだったのかな。
いたずらもので特定外来種、かわいい姿とは裏腹の側面をもっていますが、もともと人間の都合で連れてこられて、数が増えて迷惑をかけるようになったから駆除の対象…生態系を維持するためには必要なことだけど、それもまた人間の都合な訳でタイワンリスに罪はなく、複雑な気持ちになりますね。