気まぐれ鎌倉ガイド

2018年6月15日 (金)

鎌倉三十三観音霊場 第二十四番 寿福寺

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鎌倉五山第三位の名刹でかつては七堂伽藍の大きなお寺だったそう。
今でも総門から山門へと続く参道は、歴史を感じさせる荘厳な雰囲気を醸し出しています。

栄西禅師の開山で、お寺には歴史の教科書にも出てきた「喫茶養生記」の初稿本の写しが保管されているそうです。

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江戸時代に再建されたという本堂には釈迦三尊と十一面観世音が安置されています。

寿福寺は通常は山門のところまでしか拝観ができないのですが、総門から山門への参道を歩くだけでも、少し非日常的な雰囲気を感じることができます。

裏手の源氏山山麓に源頼朝の奥さんの政子、鎌倉幕府三代将軍の源実朝、そして時代はぐんと下がりますが、歌人の高浜虚子の墓があります。

鎌倉駅から歩ける範囲にあるお寺なのですが、参道に入るとそんな距離感を忘れてしまう雰囲気を持っています。

2018年6月10日 (日)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第五番 来迎寺

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満光山 来迎寺。
西御門にある時宗のお寺です。本尊は阿弥陀如来ですが、他に三体ある木造は、もと法華堂(八幡宮寺の管轄)にあったが明治の神仏分離令により来迎寺に移されたとのこと。
その一体が神奈川県の重要文化財にも指定されている如意輪観音像。この像は衣服の刺繍の文様を立体的に表現するために、粘土や漆を混ぜて型を抜き、像に貼り付けた大小の土文様が特徴で、鎌倉でも土文様を残している仏像は9体しかないそうです。
訪ねた際は本堂の拝観ができなかったので、拝見することはできませんでしたが、是非一度本物を拝んでみたいと思っています。
ほかの二体のひとつはやはり神奈川県の重要文化財に指定された地蔵菩薩像と、鎌倉市の重要文化財に指定された抜陀婆羅尊者像。抜陀婆羅尊者像…バッタバラソンジヤと読むそうです…はこの像に祈ると、足腰の痛み、頭痛、目の病が治ると信じられて、昔は手編みの草履を奉納して足腰の痛みの治癒を祈願していたそうです。

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お寺には足腰の痛みによく効くという草履の御守りがありましたので、ひとついただいて、山に登る時のリュックサックに取り付けました。

2018年6月 1日 (金)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第二十三番 高徳院

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いきなりの大仏様。
大仏は阿弥陀様で観音様ではないのではと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、大仏様は阿弥陀如来。
修学旅行生、バスの団体観光客、そして海外からの観光客もたくさん訪れる大仏様ですが、観音様はこの大仏様の後ろ側にある回廊の向こうにお祀りされています。

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回廊の裏側に回ると高麗宮廷より移築されたという観音堂があり、徳川秀忠が寄進されたという聖観音が安置されています。
いつもたくさんの人で賑わう大仏様ですが、回廊の裏側は緑の木々に包まれて、思いのほか静かな空間が広がっています。

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大きな石のベンチの様なこちらの石は、その昔大仏がまだ露座の大仏になる前の建物があった頃の礎石。
礎石を見ると大仏殿の建物は相当大きなものだったのだろうと驚きます。


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そして与謝野晶子の有名な歌…
「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」の歌碑もこちらに建てられています。

大仏様に訪れる機会があったら、ぜひ回廊の向こう側にも回ってみて下さいね。

2018年5月22日 (火)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第四番 長谷寺

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山号は「海光山」。長谷の西の山際の高台にある境内からはきらきら光る由比ヶ浜の海を一望にして、まさに海光山です。

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こちらの御本尊の十一面観世音は、721年に大和長谷寺の山中の楠木に観音を彫刻し、一体を大和長谷寺に、もう一体を有縁の地に出現して衆生を救うことを祈願して流したところ、三浦の長井の地に漂着したそうです。そこでこの長谷に奉安して開山したと伝わります。観音が流れ着いた長井の辺りの地名は初声、長谷との縁を感じさせますね。
本尊は高さ10メートル余りの金箔の巨像で、広い境内には大黒様や弁天窟など、たくさんの見所があります。

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そして、長谷寺と言えばアジサイ。
海を望む斜面に咲く一面のアジサイの花が人気で、6月ともなると散策路の入場に何時間も待つほどの混雑ぶり…と聞いていますが、そんな混んでいるときに長谷寺を訪ねたことはないので、その混雑を体験したことはありません。

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こんな感じにアジサイと海のコラボレーションが望めます。
でも、今日はまだほんの一部の花が咲いている程度で、全体的には…

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こんな感じでまだまだでした。
そんな状況なので今朝はまだ散策路は自由に入れて、歩く人もちらほらという程度で空いていました。
訪ねたのは朝9時過ぎだったので、空いていましたが、下りて来る頃には、観光バスで到着した団体さんや遠足の子供たちで境内はすごい人数になっていました。

個人的には境内の右奥にある弁天窟が大好きなので、訪ねたら是非弁天様にもお参りしてみてくださいね。


2018年5月13日 (日)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第二十一番成就院

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鎌倉三十三ヶ所観音霊場第二十一番の札所の成就院は、鎌倉七口のひとつ極楽寺坂のすぐ脇にあるお寺です。今でこそ極楽寺坂は自動車も通れる道路となっていますが、大正時代までは、このお寺のすぐ脇にある階段の道が極楽寺坂だったようです。

鎌倉七口は鎌倉時代に鎌倉へ入る七つの入口のことで、その脇にあるこのお寺は当時は関所的な役割も担っていたのかもしれません。成就院と言えば、参道に植えられた紫陽花の花とその向こうに見える由比ヶ浜の海の眺望が人気のお寺でしたが、紫陽花は東日本大震災の後、東北へと移植されたため、今は紫陽花と海を見ることはできません。
それでも参道から望む海の景色は変わらず、鎌倉時代にここに立った人は、ああ鎌倉に着いたとこの景色を見てほっとしたことでしょう。

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真言宗のお寺で本尊は不動明王、鎌倉側におりたところには鎌倉十井のひとつ「星月の井」があります。

 

2018年5月 9日 (水)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第十七番 補陀落寺

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材木座の静かな住宅街にある補陀落寺は、1181年に源頼朝が打倒平家を祈るために、建設した「祈願所」として建築したものだそうです。創建当初は七堂伽藍を備えた大寺院だったようです。現在は本堂を残すのみとなってしまっていて、当時の大きさを伺い知ることはできません。度重なる火災や竜巻の被害にあったことから別名「竜巻寺」とも呼ばれているそうです。

補陀落寺から海に出たすぐ先には鎌倉時代に日本最古の築造港として、中国などからの抜歯が届いた和賀江島があります。また補陀落寺のある材木座という住所は、材木を販売する市が立ったことに由来…そんな歴史を考えると、七堂伽藍を備えた大寺院だったというのも頷ける話です。

この辺りには、鎌倉三十三ヶ寺観音霊場にもなっている光明寺、九品寺、来迎寺、向福寺もあり、鎌倉時代に栄えていた町だったことを偲ばせます。

補陀落寺は、南向山 帰命院 補陀落寺といい、真言宗の寺院で、本尊は平安末期に作られた十一面観音菩薩、ほかに江戸時代末期作の旧本尊でもある薬師如来、日光菩薩・月光菩薩、打倒平家を祈願した不動明王などが安置されています。

訪ねた時は、本堂の手前に鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいて、最近あまり見かけなくなった風景に出会えた気がして、少しうれしい気持ちになりました。

2018年5月 6日 (日)

鎌倉三十三ヶ所観音霊場 第1番 杉本寺。

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気まぐれ鎌倉ガイドでは、鎌倉五山、鎌倉七口、鎌倉十井、鎌倉十橋とご紹介してまいりましたが、鎌倉三十三ヶ所観音霊場というのもあります。観音は三十三の化身して人々を救うという観音信仰によって、観音菩薩を安置する三十三の霊場巡りが作られたとされるそうです。
十二世紀には西国三十三ヶ所が、十三世紀には東国坂東三十三ヶ所が成立し、その後全国に広まっていきました。江戸時代に鎌倉郡三十三ヶ所が成立しましたが、その後明治の廃藩置県により、廃寺になったりして、今の鎌倉三十三ヶ寺は大正から昭和の初めに成立したようです。
鎌倉三十三ヶ所観音霊場は、全て鎌倉市内にあるので巡礼がしやすいので、初めて巡礼される方にもおすすめですね。

その第一番札所が杉本寺。杉本寺は坂東三十三ヶ所観音霊場の第一番札所にもなっています。
杉本寺そのものは2011年12月4日にこのブログでご紹介していますが、改めて鎌倉三十三ヶ所観音霊場第一番札所としてご紹介。


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奈良時代にできたという鎌倉最古のお寺ですが、何といっても本堂へと向かうこの苔むした階段が歴史を感じさせます。
御本尊の十一面観世音は三体があり、それぞれ平安時代の頃からこのお寺に安置されているようです。

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改めてお参りした後、御朱印をいただきました。
左上には発願の文字が…。ハツガンではなくてホツガンって読むのですよね。
三十三ヶ寺、鎌倉市内にあるとは言っても、直ぐにはお参りできません。結願できるよう少しずつお参りして参ります。


2018年5月 3日 (木)

祇園山ハイキングコース。

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今日から休み〜。
なんだけど個人的に昨日までに終わらなかった仕事があって午前中いっぱい会社に出ておりました。
午後からは休みを楽しもうと、近場の神社仏閣巡りを考えましたが、朝は雨で出足が悪かったと言ってもゴールデンウィーク後半戦の初日、太陽も顔をのぞかせたとあっては、鎌倉駅周辺はすごい人出。
ゆっくり鎌倉巡りをするには時間がない…。
そんな時におすすめなのがこちらの祇園山ハイキングコース。
小町から大町にかけての山沿いを歩くハイキングコースです。
宝戒寺にお参りした後、鎌倉幕府滅亡の地である腹切やぐらの傍から山を登ります。小町と雪ノ下の境の尾根伝いに南へと歩くコースは、この時期新緑がとてもきれい。

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この感じ、鎌倉駅から徒歩圏内とはとても思えないでしょ。
小町から大町へとそのまま尾根伝いを歩いて行くと、祇園山の見晴台へ。

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祇園山は標高60mほどとのことなので、低山の中でも低山の範疇だと思いますが、見晴台からはご覧の眺望。西の方角に鎌倉市街から海を一望です。
見晴台から坂を下るとそこは大町の八雲神社の境内。
私はここから大町方面のお寺を巡りましたが、そのまま鎌倉駅へ向かえば10分程度鎌倉駅に着いてしまう距離。このハイキングコース、妙本寺の境内に下りるルートもあるようで、そのコースならばもっと短い時間で自然を満喫できますね。


2018年2月20日 (火)

半僧坊を越えて、北鎌倉から今泉不動へ。

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先週世田谷の豪徳寺を訪ねてから早いものでもう1週間。
今日はまだ知らない鎌倉の魅力を開拓しようと建長寺から半僧坊を越えて今泉、岩瀬方面を巡ってきました。
最初は鎌倉五山第一の建長寺の向かいにある円応寺へ。こちらは運慶作の閻魔大王を始めとする地獄の門番の十王が本堂の中にぐるりとお祀りされているお寺で、迫力のある像がとても見応えがあって大好きなお寺のひとつです。
そして建長寺のご本尊地蔵菩薩にお参りして、境内の一番奥から山道を登って半僧坊大権現へ。入口では烏天狗が出迎えてくれました。
半僧坊から天園ハイキングコースへと入ると目の前には…

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富士山が町の上にどーんと聳えていました。ここから南側を見ると眼下に今歩いてきた建長寺の境内を、そしてその先には鎌倉の旧市内と海を一望するロケーションです。
天園ハイキングコースをしばらく歩いて今泉の分譲地へと下ります。
分譲地をしばらく歩いて散在ヶ池公園へ。

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鎌倉湖とも呼ばれる散在ヶ池は里山の中にあって、そこにいるとすぐ近くに大きな分譲地があるとは思えない感じです。
そして、鎌倉でも一番の奥地にある称名寺今泉不動を訪ねました。本堂の奥の長い階段を上ると不動堂、その後ろには更に山を登った先に大日如来の像がありました。不動明王は大日如来の化身と言われているそうです。
階段を下りてから左側に更に下がると、陰陽の滝と滝不動があります。

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こちらは男滝。すぐ側に女滝があります。平日なので誰もいなくて、すごくパワーをもらったような気がしました。

今泉から岩瀬へと向かう道は旧東海道にあたるようで道沿いに神社やお寺が点在しています。徳川家康公に所縁のある大長寺は境内も広く境内の手入れも行き届いた素敵なお寺でした。

そして大船の常楽寺へ。交差点の名前が有名な常楽寺ですが、お寺の場所もよくわからず、お参りしたのも初めてでしたが、こちらもとても素敵なお寺でした。

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常楽寺から横須賀線の踏切を越えて、北鎌倉方面へと戻り、最後に光照寺へ立ち寄りました。光照寺は山門のクルス紋と呼ばれるマークに十字架が刻まれており隠れキリシタンが信仰していたのではという説もあるお寺です。

今回訪れた鎌倉は、鎌倉と言っても観光の人が訪ねることのあまりないところばかりでしたが、まだまだ知らない鎌倉でも素敵なところがたくさんあると思いました。

暖かくなって人が多い季節になったら、逆に人の少ないこのエリアを巡る小トリップもおすすめです。


2018年1月30日 (火)

大太刀稲荷と御嶽神社。

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江ノ電の長谷駅から南に向かい、突き当たりを左折して少し歩いた左側、由比ヶ浜に出る手前の左側の一段上がったところに鳥居があります。
鎌倉にお住まいの方ならこの前まで稲瀬川保育園があったところとレジェンド鎌倉のマンションの間になります。
ガイドブックなどにはまず載っていないこの神社、前から気になっていたので、ちゃんと訪ねてみました。
石段を上がる鳥居をくぐって境内に入ると左側にお社のある大太刀稲荷があります。そして右側にはお社はなく石碑の御嶽大神、八海山大神、三笠山大神の三神がお祀りされています。
インターネットで調べた情報を総合するともともと大太刀稲荷が祀られていたところに山岳信仰が流行した頃に合祀されたようです。そんなに広くない境内には他にも青面金剛像や地蔵菩薩のほか、清瀧不動明王、富士浅間神社、白山神社、駒ヶ嶽神社などの石碑が所狭しと並んでいて、元保育園の敷地と分譲マンションの建物に挟まれてそこだけが異空間のようで、なんとも不思議なパワーを感じるスポットです。
大仏や長谷観音と由比ヶ浜というメジャーなスポットの間にありながら、観光客は勿論、地元の人もまず訪れることのない静かな場所がそこにあります。

大太刀稲荷は、新田義貞の鎌倉攻めの際、新田義貞の家臣だった大舘宗氏がこの辺りで倒れたこと、大太刀と大舘の音の響きが似ていることから、何らかの関連があるのではという説もあるようです。

それにしても御嶽山、八海山、三笠山、富士山、駒ヶ嶽、白山、清瀧…境内の目の前に由比ヶ浜を望む海際のこの場所になぜこんなに山岳信仰に関連する神社が揃ったのか、とても不思議ですね。

メジャースポットの狭間の異空間、鎌倉ものがたりに出てくる魔物が現れそうな雰囲気を是非感じてみてください。


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