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2014年7月 5日 (土)

埋蔵文化財の話。

たまには真面目に埋蔵文化財の話です。徳川の埋蔵金の話ではないですよcoldsweats01

鎌倉市内、特に旧鎌倉と呼ばれるエリアは、ほぼ全域「文化財保護法」の“周知の埋蔵文化財包蔵地”内に該当します。つまり、鎌倉時代の遺跡が埋まっている可能性があるから、家を建てるなどで土地を一定以上掘削する場合は、鎌倉市教育委員会へ届出が必要となります。

届出の結果、遺跡に抵触する可能性がある場合は、試掘調査が必要となり、試掘調査の結果、遺跡があると発掘調査が必要となります。

この発掘調査、家を建てる人にとって何が問題かというと、共同住宅や店舗など事業用の建物の場合は、発掘費用が施工者の負担、つまり建物建築費以外に発掘費用も必要となってしまいます。個人の住宅用の場合は、鎌倉市の負担で調査をしてもらえるのですが、この要望が多くて、順番を待っていると1年から1年半も先になってしまう状況です。家を建てたいと思っても1年から1年半待って、それから発掘調査をして・・・みたいな気の長い話になってしまいます。土地で住宅ローンを組んでいるとその間、ローンの支払いだけは発生してしまうという悲惨な状況です。もちろん、自分の負担で行えば、待たなくてもよいわけですが、発掘調査の費用がまるまる個人負担になってしまいます。

ということなので、木造2階建程度の住宅などの場合は、べた基礎など施工方法を工夫して、発掘調査を必要としない範囲で建物を建築することが多いのですが…。

この前、この法律の調査のために鎌倉市役所の文化財課を訪れたとき、傍らに置いてあるこんな資料を手にしてしまいました。

Photo

題して“鎌倉の埋蔵文化財”。鎌倉市が年に1回のペースで発行しているこの資料を見ると、過去に調査を行ったところから発掘された鎌倉時代の物品や、当時の街並みの跡の様子がわかりやすく載っています。

これを見ると、私たちの暮らしているこの街のすぐ下に700年前から800年前の暮らしがそのまま残っていることがリアルに感じられるし、本当はすべての土地で、その土地の過去の状態を調査していけば、鎌倉時代の様子がもっともっとわかるのに、とも思います。

そのことの大切さを感じながらも、不動産会社の立場としては、ただでさえ地価が高い鎌倉に家を持って暮らそうという人たちに、少しでも費用の負担を抑えてもらいたいと思うのも一方で実感です。

せめて、共同住宅等の事業用も含めて発掘費用を市が負担できたら、あるいは調査する人数を増やして発掘調査までの時間がかからなくなれば、お互いにとって良い方向になるのにと思います。

でも、そうするとただでさえ厳しい市の予算を余計圧迫することにもなるから、それも難しいですね。ということで、“古都鎌倉”ならではの埋蔵文化財の話でした。

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